ニューヨークの不動産でビルの売買の拾い物はなかなかありませんが、最近、弊社のお客様が20年前にお買い上げなったビルをそろそろ引退したいので売ろうかなと思っているのですが、如何でしょうと言うお問い合わせがあり、じっくりとお話を聞く機会がありました。
ニューヨークの不動産マーケット需要はとても強いです。最近弊社で[5 Tudor City]コープを売って下さいという問い合わせがあり、担当者が見に行きました。1番街と2番街の間の42丁目の近くに東に向かって小高い丘があります。そこには戦前に建てられた5 Tudor City,25 Tudor City 45 Tudor Cityがあります。かっては45 Tudor Cityは超人気でした。外国人でも永住権を持っていれば、住まなくても投資でも買えました。しかし所有者が50%を越えた時点で、コープのボードはこれは拙いという事で、1年住まないと他に貸せませんよという規定を作ったために、住まないでの投資者は激減です。
ニューヨークは色んなお店の出入りが頻繁にあります。特にリース切れが多いのが一番ですが、うちわもめでお辞めになるお店もあれば、御店自体が時代に合わなくなったり、最近では従業員に訴えられて、裁判で負けてしまい、多額の支払い要求に応える事が出来ずそのまま閉店されたり、税金の未払いで一時的に差し押さえられたり、さまざまな形で、お店が売りに出されたりします。
最近はニューヨークの経済もかなり上向きになってきているようです。ここ数年は、IT関係の会社の設立が多く、23丁目以下、ユニオンスクエア(14)、チェルシーがかなりホットでした。、最近は又ミッドタウンの見直しがあって、2,500SF(約7坪)以上はまだ空き率も多いのですが、会社立ち上げの方々が求められる600SF(16坪)-1,200SF(約33坪)のオフィススペースは空き室がかなり少なくなっています。1-2年前までは$45-55/SFでしたが、今は$55-65/SF以上となってきています。
※ 物件によっては、既にレントされていたり、オファーが入っていたり、或いは売れている場合もありますので、ご了承ください。