【物事の法則・原理原則を掴む】 私は70歳を過ぎてから物事が良く見える様になってきた。「宇宙の法則」「原理原則」と言われるものである。事業をやって50年以上になって、ゆっくり「物事」を俯瞰出来るようになって、客観的に物事を洞察出来るようになったからだろうか。 ギリシャ哲学者、ソクラテス、プラトン、マルコス・アウレリウス・・・・中国の老子や孟子や荀子・・・・哲学は深く、ソクラテスの「私は何も知らないという事を知った・・・」パスカルなどの「人間は考える葦である」等の「知」を幾らか理解できるようになってきた。 これらは本物の理解ではないかもしれないが、宇宙の中に存在する「知」であり、「理」であり、所謂「哲学」である。生き方それぞれ、ある歳になると物事の「原理原則」があり、それらは、「経験・体験」を通じて王陽明の言う「理論と実践」という形で成り立っている事も理解する事が出来る様になってきた。 実業中は競争と言うゲームに夢中になっていて、客観的に自分が取り組んでいる事を見る時間が無かった。大成功・成功された方は実業を始めてある程度行った所で、方向性が間違っていれば、即撤退成り、修正されて物事を為してこられたのだろう。 最近松下幸之助さんの「成功法則」を読んでいて感じた事があった。彼に限らず、バフェットやビルゲイツも同じような事を述べている。松下さんは「人間」を観察、洞察する事で、「会社経営」を上手になされ、バフェットは毎日5時間半も本を読んで、歴史から理論と社会の流れを掴み、ビルゲイツも毎日2時間は科学書や歴史書を読むと・・・・。 歴史や自然は何千年も本質は変わらない。一日一日微小の「変化」がある。その「変化」を歴史から又自然や、社会の【法則】から学び、早めにそれに取り掛かった人が「運」と呼ばれているものを掴んで「成功」して行くのではないかと’・・・・。 歴史書、科学書を読むだけでなく「自分の頭で何処まで考え抜くか?」である。私は早朝に瞑想したあとに必ず「書く」。頭に浮かんできた事をしっかりと日本語・英語で書く事により一層明確になる。又時にはそれらを「話す」に値する知人と論じて、自分なりの考えを「確固」としたものにして行く。論じたあとに、足りなかった点や、疑問点を見つけたら、必ず「メモ」して帰る時の電車の中で再考するようにしている。 そう言った「習慣」をここ20年位やり始めてから、「知性」が高まってきたような気がする。毎日の「気付き」が脳の活性化に繋がっているのだろう。毎日の小さな「運動」は身体のリズムを作り、若さをKeepする。頭脳も同様であろう。きちんと毎日「考える」事で、活性化するのである。 朝晩の瞑想を15分X2で30分する以外は動く、活用するように気を付けている。新幹線が1965年以来無事故であるのは「管理」の徹底だそうである。これも物事の「法則」「原理原則」にあっているのであろう。これらを日常生活にも使うべきだろう。 ここ数年、【物事の法則とは?】に関心が移ってきた。今後も気づいたら書いていきたいと思う。
【初代ロスチャイルドからの学び:「誠実」・「丁寧」・【信頼】・・・・】 先日30数年前に日本の某銀行の方でNYで支店長をされていた方がお見えになり、急にNYに来る事になったが、お会い出来ますかと言うメールが来た。彼はなかなかな快活な方で、性格が抜群、テニス、ゴルフ、合唱と趣味も多彩であり、又Harvardのビジネススクールにも留学されたなかなかのナイスガイである。 私も下手ながらかってはNYの男性合唱団に約10年程所属する事があり、そこで知り合った。なんとなくお互いの気質が合うのである。人に好かれ、明るいから多分出世するだろうと思っていた・・・が、残念ながら正義感が災いして専務で終わってしまったと笑いながらおっしゃっていた。 今はヨーロッパ系のM&Aの専門の金融で70代にも関らず、いまだに第一線で働いているとおしゃっていた。ロンドンでの勤務もあり、談論風発と含蓄のある話で、お互いに満足感のある談笑で4時間も話し合った。 ありきたりの日常的な話のあと、金融や不動産の話をしたあとに、「ロスチャイルド」の話になった。ロスチャイルドに関しては、かって私が中学2年の時に読んだ「ロスチャイルド家族」という本か基本となっている。 詳しい事は忘れたが、初代ロスチャイルドはユダヤ人で1740年頃から1812年位まで現役だったと思う。当時のユダヤ人の多くは限られた場所、ゲットーで生活するしかなく、父親は小規模ながら「両替商」を営んでいたが、彼が12歳頃に亡くなり、その後母親も直ぐに亡くなり、途方に暮れていたが、知りあいだったか、ある銀行家の下働きで働く事になった。そこで彼は色んな事を学んだ。床磨き、靴磨き・・・与えられた「仕事」は全て「最高」のものとしてやり過ごしたのである。又物を配達する時も雨に濡れそうな時には自分のシャツに巻き付けたり、何事も【丁寧】な仕事をしたので、色んな方からあいつは「出来る男」だと「評判」と【信頼】を得て行く事になる。(秀吉の信長の草履を懐に入れて温めていたと言われる事と似ている?。) 私が好きなのは:【人が成功するのは、小さな工夫と努力の積み重ねから生まれる】、【小さな事を「丁寧」に積み重ねていけば、道は開ける。】【新しい仕組みを恐れるな!。時代は常に変化して行く。】等である。当時は「郵便配達」が始まったばかりで、彼はそれを直ぐに取り入れ、カタログを丁寧に作り、当時の金持ちや貴族が「古い小銭」を収集するのが流行っていたので、工夫してカタログを送り届け、小さな事も嫌がらずにきちんと仕事していったので、金持ちや貴族の方から抜群の【信頼】を得て行く事になる。【誠実】・【丁寧】・【信頼】こそが彼を成功させた大きな要因であろう。この3つは時代を問わず、人間社会の「本質」であろうと思う。 お金も何もなかったが、「信頼」を得て、仕事をこなしている内に、次第にチャンスがやってくる。そうして20歳の頃に独立する。子供は5男・5女に恵まれる。この5人の息子達が有名なロスチャイルドの戦略となる。フランクフルトだけでは危なかったので、長男は家族の統一を兼ねて、本拠地フランクフルトであったが、その後パリ・ロンドン・ウイーン・ナポリと当時のヨーロッパのBig Cityに危機分散する。5人の子供の性格に合わせての配置であった。3男はやる気満々で積極的なやり手であったので、ロンドンに送った。これがワーテルローの戦の時に役立ち、大きく儲ける事になる。 特に「伝書鳩」での【情報】が大きかったと言われている。ナポレオンが敗北した時に、いち早く「情報」を取り入れて、ロンドンで一度債権を売りまくって、値下がった所で、買い戻し、買い増しを徹底的にやったのである。これは3男の大胆な行動力であろうと思われる。 死に際に、子供達を集めて訓示したのは、1)家族の団結。2)誠実さと約束を守れ。3)情報・人脈をはかれ!だったと言われている。それと従業員には優しく高給での待遇をして、準家族の様に扱う事と述べられている。 こう言った事は200年前も今も変わらないと言う事だろう。人間関係の「本質」「真理」は時代を問わない。何事も宇宙の「法則」がある。これをきちんと理解して実際の行動に活かして行くと、其の内に運が向いてきてチャンスが与えられるのであろうか。 日々しっかりと生きる事は、時代を問わない。物事の【法則】に則っとり、自分自身の確固とした「哲学・信条」を持ってきちんと人生を過ごしたいものである。
【トイレー文化の質ーノーベル賞】 今回、二人のノーベル賞の受賞は「日本文化」に与えられたものと理解している。個人の受賞であるが、日本と言う「文化」で育ち、影響を受けたものであると・・。中国や韓国を問わず、彼らが獲得する事が出来ないのは、ここ200年の歴史や、文化・民度の程度が低いと言う事の証明に過ぎない。 世界中の中で、G7と呼ばれる国だけが、現在の「文明・文化」の基準と言っても過言ではないだろう。日本も1949に湯川秀樹博士が嚆矢として獲得されたが、ここで漸く日本の文化の証明がされたと言っても過言ではない。 ましてや先生はオリジナル京都の文化に影響されて育まれた。京都大学出身者は東京大学を超えてノーベル賞を受賞していると言われている。今回も京都大学の卒業生らしい。大学に綿々と伝統が受け継がれてきているのか?京都大学とノーベル賞の相互関係を調べてみると面白いだろう。 私には一つ確信している事がある。「綺麗」「整理整頓」されている所は何処の分野でも「成功」されていると。顔で言えば、「美顔」である。美顔は持って生まれたものの要因は大きいだろうが、「内面」を充実した考えが顔に表出して来るのだろうし、それが一層自信となり立ち居振る舞いにも出てくるのだろう。 昔、日産自動車を創業された鮎川さんと言う方が、東大の工学部を卒業されたあと、ある工場の現場に派遣された。特に倉庫になっていて全ての物が、中に押し込まれていたものを、棚を作ったりして、整然と片付けられて、不必要なもの捨てられたお陰で、1/3となり、綺麗になったということで、主任から係長になり、段々と頭角を現されて、色んな方の贔屓で、創業される時は「彼なら大丈夫だろう」という「信頼」に繋がったと言われたそうだ。 其の時の言葉に、会社に来たら即「トイレ掃除」すると書かれていた事が走馬灯の様に思い出された。私は彼から「トイレ掃除」と「整理整頓」の重要性を学んだ。かって「会社訪問」する時は担当者に会う前に、まずは「トイレ」を覗く。トイレが汚い場合は取引は見合わせた思い出があった。こういう会社の支払いは常に遅いからである。 家も同様で、朝起きて歯を磨いたら必ず「トイレ掃除」をして「キチン掃除」「床掃除」するように心がけている。知人宅を訪問したら必ず「トイレ」Checkする。ここを見ればその方の日常が分かる。 かってレストラン買収のM&Aに嵌まっていた時に「トイレ掃除」の徹底で売り上げが6-7%Upした事がある。買収して3-4か月して、女性のお客様が帰り際に「最近ここのお店のトイレが綺麗になったので、貴方をお連れしても恥ずかしくないわよね・・・・」とおっしゃっていたのが忘れられない。 最近日本の成田空港の【トイレ】はピカピカだそうだ。世界中の旅行者がびっくりするそうで、そのお陰もあり今世界で世界中に行きたい国の中で「日本」はNO1らしい。たかがトイレでなく、ここが始まりである。文化の質は実はトイレの綺麗さであり、そこに凝縮された【文化】があり、それが「ノーベル賞」を勝ち得た大きな要因ではないかと分析した次第である。
【文化とは何か?】 今年のノーベル賞に日本人が2人も選出された。これは日本人としては誇りであるが、なぜアメリカ以外から選出されないのか?疑問に思った。個人の発明、発見の前に、「環境」と「社会」と「文化」から産み出されたものではないかと思う。 中国や韓国をみていると、マナーが酷すぎて、同じ文明人かと疑問に思う時がある。「マナー・道徳」という基本が不十分と思わざるを得ない所がままある。特に「トイレ」に関してみればよくわかる。 中国の普通のトイレは???、或いは韓国のレストランに行くと、便器の横に溢れた紙が積み重なっている。又時にはロール紙が便器に詰まっていたりする。自分だけ良ければいいという認識で、詰まったら次の人が困るだろうと言う認識がないのだろうか? 文化とは怖いもので、この二国は西洋式マナーを獲得する迄に100年位かかるのではないだろうか。よくYou Tubeで中国の子供が百貨店で小便や大便する所が写されていたり、食べ放題のお店で、ちらかして帰るとか、恥ずかしいと言う意識がないのだろうかと思う事がある。 最近日本では「中国人お断り!」がかなりあると聞く。中国からの旅行者が自分達の低い「文化」意識や価値観をそのまま持ってきて適用する。お金を払えば、何をしても良いと言う価値観である。社会が成熟しておらず、原始社会のままの感じで、世界中を汚くしている。 最近はパリの美術館で金塊を盗んだという。こういう世界的なものを盗もうという判断は何処から来るのであろうか。世界の遺産が盗まれたり、壊されたり、普通の考えでは到底考えられない。 それと日本は街並みが綺麗と言われるが、日本人なら当たり前であるが、他国の人の多くは「綺麗}とは何かわかっていないのではないだろうか。最近のNYも移民が多くなり、街並みが段々と汚れて来たし、地下鉄もかなり汚くなってきた。 アメリカで【物造り】が段々となくなってきたのは、「整理整頓」や「クリーン」という概念がなくなって来たのかなとさえ思う。良い製品を造るには、周りが【綺麗で、整理】されていなくては最高のものが出来ない。かっての英国や米国はこれがあって「合理的・機能性」をもっていたから、製品が整然として「価値」があったのである。 【ノーベル賞】は「社会」がクリーンで、家庭・職場が整理され、長期に渡って【丁寧】に作り上げると言う伝統や文化が存在し、社会に「余裕」という芳醇な環境があり、秩序・規則・マナー/相手に対する尊敬/物を大切・丁寧に扱う心/人間、文化に成熟した国家の気質や伝統があってこそ、【創造性】が産み出されるのではないだろうか。 ノーベル賞は個人と言うより、その国が作り上げた【社会や文化】に対して与えられるものでないかと思うがどうだろうか。
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