【文化とは物造りであり、今日一日を作る事ではないか?】
馬齢を重ねて来ると物事を冷静に客観的に洞察する事が出来るようになるのが楽しい。物事は既に過去の「歴史」で行われていて、取り組みは現代風に変えられて来たに過ぎない。それ故にその原理原則は「歴史」や「科学」から学べと言われるのであろう。
人間の「感性」的なものは古来のインドや中国の明辺りまでを東洋的と言われるには抵抗はない。明以降の中国は今一つで負の要素をかなり持っているので、失敗例としての学びであろうか。
西洋でも東洋でも大陸であれは王朝が変わるたびにそれらを打破して行く。お陰で良きものも皆打ち壊されてしまう。唯西洋は大きな流れの中でも全てを打破する事は無かったのか、文化の価値観や技術や伝統が残ってきている。又英国や日本は島国であったお陰で、争いはあっても完全否定する事無く、良いものは良いとして伝統として引き継がれて来たのだろう。
イギリスやドイツやイタリアは「技術」に関しては脈々と伝統文化として綿々と引き継がれてきている。G7と言われる国は皆そういう良識や、良き価値観を持ち、ストイックさを持ちながら相手を認め、尊敬するという意識がある。つまり人間として「何が正しいか」という「基本」が存在している。
人間を造る前に、物を作り、社会を作り国家を作っていく。物造りは今日一日を作り上げて、相手に迷惑がかからないように、相手を思うと言う【民度】があるかどうかであろう。物造りは良いものであり、長く保持できるものである。車などを見ているとそれが良くわかる。アメリカ・韓国車は5年位しか持たないが、日本車は20年もつ。安心出来る。社会的にも、あいつは「安心・信用」出来ると言うものを感じさせると間違いないだろう。
韓国が他国でダムを造り、崩壊したり、中国の高速鉄道が脱線して多くの方が亡くなったりしている。You Tubeをみていると、列車の中が汚かったり、時間通りにこなかったり・・・・街が汚かったり、整然としていない。日本は綺麗好きであり、何処でも整然としている。これは物造りには欠かせないものだし、直ぐにできるわけではない。延々と作られてきた歴史であり、伝統である。これがかっての英国や米国であったが・・・・・。
どの分野でも古くなるが、創意工夫して、全部捨て去るのではなく、改良・改善して残して継続するということこそ文化の一つであろう。文化を作るとは物を作る、人間を造る、そのためには「今日一日」をしっかりと作り上げる事である。これこそが「文化」であり「民度」を高める事になる。
そういう気持ちで一日一日を過ごしたいものである。