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SAKAI FUDOSAN NEW YORK BLOG
ニューヨークの商業不動産ーレストランや専門店を開く…弁護士さんやブローカーさんの重要性を知ってー④
Thu, November 10, 2016 7:00

テナント側が辞めるのか、また新しくリースを延長かやり直すのかがわからない宙ぶらりんの状態で、来月回答します・・・・一か月して、また家主側のエージェントから催促がきます。11月位になって感謝祭や12月になってクリスマスと休暇が多くなってきます。その時期を見計らって交渉に入ります。まず、相手先のリースの条件を出してもらいます。そしてこちらはいくら位なら飲めそうかという事もシュミレーションしておきます。A,B,C・・・・と。その前にかーるく、多くの値上げならとても延長できないよと先手必勝でほのめかしておきます。其の時に、このStreetにあのStreetにこういう物件があるが、もう、2年、3年間空いたままだよ・・・・とけん制しておきます。 相手側(家主側)のブローカー(Listing)は期間が限られたExclusiveの条件をもらっていたり、(大体が6か月から1年です)それに準じる契約を家主側としています。ですからまずは何時から彼らが行使できる権限があるのか、いつまでで期限が切れるかを調査します。Listing Brokerは期限が切れれば、自分でお客様を持ってこないと手数料は取れません。ましてや今空いているのではなく、既にテナントが付いているわけですからこんなにおいしいDEALはないわけです。いちいち見せる必要はないし、そのまま延長してくれれば、手数料が入ってきます。ですからテナント側のブローカーになる時は、家主側とListing ブローカーの立場や心理的な闘いにどのように攻めるかという事になります。  家主側は支払いの良いテナントに入ってもらうのを一番としています。できるなら「空」の状態がなくそのまま貸しておきたいものです。多少値上げしてもすぐに良いテナントが見つかる保証もありません。ましてや近辺で2,3年空いていると言われれば、すごく怖がります。テナント側のブローカーに立てば、ここが攻めどころです。テニスなどのスポーツ同様、相手の弱さの徹底して叩くのです。これが交渉の極意でしょう。(後に続く・・・)