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SAKAI FUDOSAN NEW YORK BLOG
ニューヨークの商業不動産ーレストランや専門店を開く…弁護士さんやブローカーさんの重要を知るー③
Mon, October 24, 2016 6:00

一番大切な事は大局的に、鳥瞰的にそして今置かれている立場を客観視して、将棋や囲碁やチェスのように、自分の立場と相手側の立場の双方を紙に書きだします。左側に自分が家主側に、右側に自分がテナントになって全てを書き出してみると結構双方に意外な落とし穴があるのに気が付きます。 書き出していくうちに周りに似たような広さなら今幾らだろうかと現実を知ります。そうして相場を知り、もしこれに今新しく出店するなら幾らぐらいかかるかと計算します。それでもそれに見合うものが見つからない場合は、今のままで延長するには何が必要か・・・・。同じ通りや近くのお店がどれ位空いているかを調べて、2年以上空いているなら、交渉に有利になるだろうと仮設していきます。またそれ以上ならもっと交渉がしやすくなりますし、出来るなら冬場にかけて交渉したいものです。冬は新しくオープンする方にはよく実態が見えません。昼はお客様があっても夕方、夜のお客様が果たして来るかどうか、週末の土曜日、日曜日は如何かなど調査したくてもよくわからないのと、NYCは意外と観光客は馬鹿になりません。それが見えないのです。Listing Brokerさんにも問い合わせの電話が少なくなり。家主側は不安になります。(これがポイントになります。)  例えば、翌年の5月31日でリースが切れるとします。すると家主側からどうするかというお手紙が参ります。そこで慌てることなく考えてみる・・・・・・と言ってじらすことです。1年前の3,4月に問い合わせが来たとしますと、10月ごろまで、他の物件の調査や実物を見たりして「時間稼ぎ」をします。実際にお店はビジネスが悪く、家賃の支払いが遅滞して家主側は新しいテナントに入ってもらおうと考えて乱暴な言い方をしてきます。ですからもうその時からこまめにちゃんと家賃を支払い始めていきます。6,7か月ちゃんと期日まで支払ってあれば、「事実」として将来、大きな交渉の土台になります。(あとに続く・・・・)