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SAKAI FUDOSAN NEW YORK BLOG
ニューヨークの商業不動産ーレストランや専門店を開く…弁護士さんやブローカーさんの重要性を知るー⓶
Wed, October 12, 2016 6:00

不動産屋の立ち場からすれば、失礼な話ですが、どれだけ弁護士さんに働いてもらうか・・という事につきます。特に商業物件を’扱う場合、ロケーションが凄く重要になります。多少高いレントであっても7日間のお客様が取れる場所はマンハッタンでは限られてきます。1)Times Suare,2)East Village(St.Marks)・・・・・・それにSpring Street等は最近はなかなか手頃の広さ(1500-2000SF)とお値段($15,000-$25、000)がないのです。同じレントを払っても、5日間、5日半、6日間しか取れない所、又金・土・日曜日は確実に取れる所となると・・・・専門店、レストランでもロケーションは異なってきます。 そして今度は家主さんとの交渉が始まります。ここはブローカーさんも弁護士さんも見せ所です。ここの交渉は今まで実戦でどれだけの失敗を重ねてきたかを問われます。失敗を次のDEALにつなげる事ができたどうかです。特にビル側(家主側)に立つブローカーさんや弁護士さんは高飛車で、あんまり借り手に近寄ってきてはくれません。ですから常に借り手のブローカーさんや弁護士さんの立場は幾分弱いものがありますので勉強し、工夫して深く考えなくてはいけないのです。 ブローカーさんの経験と現在の「市場」をどこまでしっかりと把握しているか?適切な役に立つ情報をどれだけ仕入れて分析、洞察しているかが大きな決め手やポイントになってきます。これらの市場・現状分析・役に立つホットな情報をもって、担当の弁護士さんと一緒に戦略を練る事です。 ある時、こんな事がありました。大手のお店屋さんが今やっている所のRenewal、リースを延長するか辞めるかという相談があり、リース切れ1年前から戦略を練り始めた。10年前のリースですから現在の市場からしたら68%の家賃です。ここしばらくビジネスが悪く、支払いも延滞気味になっていました。それで、弊社は家主側に立って分析しました。ああこれではNOという知らせがくるなという分析が出来ました。 それでお店側のオーナーに、他の支払いは少し遅くなっても家賃(レント)は3-5日前に支払っておいて下さいとお頼み致しました。1年先、6-7か月の交渉の時に使うためです。これがあとで効いててきます。(まさにブローカーさんの戦略のお陰です)後に続く・・・・