人間の心理はとても面白いです。物事を主観的に見える時、また落ち着いて、冷静な時に物事が客観的に見える時・・・・。一番良いのが主観的に考えて熱意を持って物事に取り掛かりながらも一方では醒めたクールなもう一人の自分がいる時・・・日本の古典だったと思いますが、舞台で演じている自分がいる一方、いち早く観客の様子が見えている時に、演じる自分と見ている観客が一体になっている時は良い演技ができるとあります。 物を作る時、買う時の双方にも当てはめる事ができるのではないかと思います。作る方は自分の作品は良いものだ、間違いないと思いたくなりますが、・・・・果たして消費者が本当に欲しがっているのは・・・そうでないかもしれない・・・ここに作る側と買う側のずれがあると良いものでも売れないという事になるし、またそのタイミングがあっていないと良いものでもお客様は買わないと・・・・。 アメリカのマーケッテングや交渉事もビジネス書は常にWin-Winであれという。最初はそんな事があるのか？？と疑問を感じていましたが、最近はよく理解出来ます。情報が増えて物事の客観性が増えて判断の基準も的確に出来るようになってきたからでしょうか。 クリマス前後から先週迄幾人かのお客様が世界中からお見えになり、ほほ２０軒のマンハッタンのコンドをお見せしました。新しく建設中のは予算を超えすぎてかなり高く感じて、お客様達は殆ど興味がありません。ニューヨークの物件は１９８５年前後に建てられたものが未だに「Ｎｅｗ」というカテゴリーに入っています。当然コープ等は１００年物もざらにあります。ですからお買いになる時は、１９８５年前後に建てられたコンドをお薦めします。長くこの分野に携わっていますと、物件もそうですが、時期というタイミングもかなり重要な気がします。 お金に幾分余裕があってニューヨークでコンドを買おうかなと思われている方は、この寒い冬場の時期のタイミングは一番交渉がしやすく、又売り手も問い合わせがなかったり、殆ど電話がない時には、日頃はマーケットでしか応じない方も５－１０％の交渉の余地があると言えます。そういう意味では冬場は買うタイミングと言っていいでしょう。興味があれば、駄目もとでご連絡下さい。意外な掘り出し物に出会う可能性はありますよ・・・・・・・。
