ニューヨークもそろそろチップ文化にお別れか・・・・・・・?とがっかりするのとああ良かったあーと嬉しさの双方が入り混じった感情が湧きあがります。
最初ニューヨークに来た時は学生ですから、なんで特別にもっとお金を払わなくては・・・・?と疑問の方が先にきて、面倒だなあーという気持ちが強く感じたものでした。
それが段々とニューヨーカーになるにつれて、お気に入りのお店で、気に入った席につけてくれたり、相性が合うウェイター・ウェイトレスさんがいると、良いサービスもしてくれて、又気軽に話しかけてくれたり、無料の追加コーヒーを注いでくれたりしますと、なんとなく嬉しくなって、普通は15%位ですが、気分良く20%位のチップを置いてきたりします。
これは欧州から悪い慣習を持ってきたものだとか・・・・・・以前はよく言われていました。
最近はファーストフードで働く人の時給が$15/hourになって経営者側が苛立ちを覚えるようになってきました。先日幾つものレストランチェーンを持っているDanny Meyerさんが来年からは彼の経営しているお店では、チップは受け取らないつもりであると公言したためにレストラン業界のみならず、世間では喧々諤々です。
『調査で有名な、Quinnipiac大学の調査によれば、55%のニューヨーカーは時給をあげるより、チップを従来通り払うのが好ましいという結果がでています。』
ある日本のレストランでは、色んな国々の方を雇いますと価値観が違いますので、日本的な考えでチップを集めてウェイトレス・ウェイターには幾ら、キチンアシスタント、キチンヘルパーには幾らと支払っていました。ウエイターさんから苦情が出て訴訟となり、今係争中のものもあれば、負けてしまって、お店の前にに「チップは受け取りません!」という表示をされているお店もあります。
雇用者、従業員、お客様の要望・・・・時代と供に社会環境・価値観が激しく変わっていきます。ニューヨークで生き残って行くには、社会・法律・税制・・・・色んな変化に適応できるかどうかが成功への鍵を握っているようです。