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SAKAI FUDOSAN NEW YORK BLOG
ニューヨーク・マンハッタンの商業不動産:店舗・レストランを借りる時の注意点②
Sat, October 18, 2014 0:00

最近景気が良くなってきて、漸くオフィスやコンドの建設がかなり多くなってきています。特に2番街沿いは地下鉄が通る事になるので、かなりのコンドが建設中です。それで、マンハッタンの中でビルを所有しているオーナーは売りたいという欲求にかられています。特に2階建てや3階建てで、取り壊しやすく隣のビルをかい、角であればその空中権を買えば倍以上になったりします。それで3,4年前から計画して、新しいリースをしないか、短めの2,3年のオプションだけをつけて、レジデンスの人が出て行くのを待って、オファしてきます。

まだ将来の青写真がなくても、壊すまであいたままでは困るので、値段は他より20%安いですよ。10年リース+オプションもつけてあげますよと新しく借りる人の気持ちを揺さぶってきます。問題は契約書の中で、「但し・・」という条項がつけてある時は要注意です。ビルを売るか壊そうと思う時は、契約書の中に、このビルを壊す時は6ヶ月前にお知らせします。その時は無条件で・・・・出ていってもらいます。という条項を上手な英語で含みを持たして書いてあります。大家さんとテナントさんは力関係ですから、有無を言わさない強さがあります。

お店を出すのに50万ドル(約5,000万円)、100万ドル(約一億円)の設備投資して、リース契約が10年+オプションがない様では割りにあいません。万が一にでも、4,5年してここに新しいコンドを建てたいから立ち退いてくれ!ではどうしようもありません。最近はミッドタウン(40-60St)のあちこちで、5階建てのビル3,4軒が同時に壊されて、大きな商業ビルか、コンドミニアムにかわっています。

勿論、ビジネスはテイクリスク(リスクをとる)を取らなくては勝利しません。もう30年以上前ですが、7番街近くの49丁目に良い出物物件がありました。その地域はこコロンビア大学の所有地で、ロックフェラーがこのあたりをもっと広げる場合は立ち退いてもらいます。それでもいいならサインしなさいと言われて、弊社のオーナーが躊躇いている3時間の間に取られてしまい、それにサインされた方が、30年以上もビジネスをやって凄く成功されたというお話も聞いています・・・・・・・・・。

しかし、30年前と今ではかなり状況が違い、4-5年したら立ち退いてもらいますという条項があれば、弁護士さんやブローカーさんを通じて激しく、緻密に「交渉」するのが筋でしょう。オーナー側が飲む飲まないは別にして、例えば、5年で立ち退く時は50万ドル支払ってもらうという条項を付帯してもらったり、色んな万が一に備えた提案をして行くのがいいでしょう。こういう案を持ち出せるのも長くからニューヨークの交渉にに携わってきた弊社の強みですから、レストランや店舗をお探しの時は遠慮なくお尋ね下さい。多くの失敗経験が貴方の知恵袋となって、お役に立てると思います。ご一緒にニューヨークで是非成功しましょう。御連絡をお待ちしています。