それで、ようやくここならいいかなあーいう場所がみつかったとします。この次に通る門があります。これはニューヨークにはお店がないという前提でお話ししていきます。
先日、お店をお探しの御客様の一人が、6度目の拒絶にあいました。日本から送られてきたお金、約60万ドル(約6000万円)を銀行に6ヶ月いれたままです。(これ位の期間、銀行預金して、毎月の残高証明をみせなくてはいけません。)それでも大手の不動産会社のマネジメントはOKをくれません。その理由は、
*貴方は一度もお店をやっていなしクレジットがないので、信用がない。ですからその代わりに一か月分のレントの前払い1年分を払って欲しいと言ってきます。又次に
*誰か保証人はいないかと聞いてきますが、答えは:絶対にNOという事です。例え、日本で両親がビジネスを成功していても、保証人はいないと言い張る事です。(契約破棄になった場合は保証人にいきます。ですから絶対に迷惑をかけないことです。法廷にいけば、どれだけの費用がかかるか分りません。法廷で勝っても、弁護士費用が莫大になります。弁護士費用は、時間当たり、$350-$600は考えておいたらいいでしょう。-こんな費用は値段なんてあってないようなものです。)
日本で手広くやっていて、こちらにアメリカの法人を作る時に、日本の会社の保証が必要ですといってきても、これはアメリカ法人ですから、関係がないとはね返す事です。ダメと言われたら又交渉しなおす事です。必ず解決する方法があります。(安易に考えて、OKを絶対に言わない事です。アメリカでの事は、アメリカで、お金で解決する事です。出来るだけ法廷に行かない事です。勝っても殆ど無意味です。)
全て将来問題が起きるだろうという前提で物事を考えていく事です。問題が起きれば、交渉で、全てお金で解決する事が一番です。(保証金の問題でも、一年分支払えと言われたら、一年分は支払うが、3年過ぎたら6か月分返して欲しい、6ヶ月要求されたら、3年後に3か月分返して欲しいという条項をつけてもらうことです。ここはブローカーなり、弁護士さんの腕のみせ所です。いいブローカーか、経験のある不動産専門弁護士に依頼する事です。豊富な交渉の経験があるかどうかで、Dealの取り決め、支払い方法・・・・・、契約がかなり異なってきます。いいロケーションをみつけると同じ位、「契約」の交渉が重要な比重を占めてきます。この続きは次回に・・・
中村