【Visionを持ち、一日を丁寧に生きる】
晩年になってくると「一日」をしっかりと生きる事は大変であるが、生きていると感じる楽しさはある。身体が若い時みたいにスムーズに動かない。又忍耐強さも無くなって来る。我慢がしんどいのであるが、自分が思う理想を持ちながら、その時にしか出来ない事をやる・・・小さな満足感を得ると、今日も活かされていて「ありがとうございました。」と就寝する時に自然と出て来ると言う心からの歓びがある。
一日を過ごす中で、「丁寧」に物事を遅くてもやり切った時は「充実感」がある。Cookingや掃除やアイロンかけをしていても、「学び」をしていてもどれだけ「丁寧」に真心を込めれるかであろう。
前日に或いは早朝に「今日やるべき事をあげて、メモする。」このシュミレーションが楽しい。色んな分野で、自分はこうしたいと言う「Vision」や「考え」がある。若い時の様に「速さ」はない。しかしじっくりと「丁寧」にやるという気持ちでやると遅いが「小さな達成感」がある。
今朝はこうやるという一番大切な事をまずやる。そうすると大体出来る。不思議なものである。これも物を為す時の【法則】であろうか。中国や韓国が「速く!早く!」が叫ばれている様ではあるが、ある意味若く未熟であると思う事もある。速さは稚拙に繋がる。それよりも丁寧に一つ一つを真心こめて「完全」になしうるのが一番だと思う。成熟さは伝統に繋がって行く。
日本の「物造り」こそが人生や世界の模範となるものではないかと思っている。Toyota, Honda、Sonyといった日本の会社が、10年、20年・・・・の長期で物事に取り組む。物造りは「日本」という伝統を創り上げている。日本で基本的な教育を受けた人間にはある意味誇らしさがある。
英国やアメリカが「物造り」の精神から段々と衰退してきたが、日本は今後もますます「日本文化」を上昇させて、「日本文明」と言われるまで、高めて行って欲しいと思う。
文化や文明を創り上げるのは「今日一日」を積み上げてこそ出来るものだろう。素晴らしい国家を創造するためにも、100年、200年のVisionを持ちながら、今日という一日を「誠実に丁寧」に築きあげて行きたいと思う。