
【NYには「For Rent」(空き店舗)が沢山ある】
まだまだ2019年前には経済は戻っていないようだ。良い場所でも「For Rent(空き店舗)」が多い。ある意味お店をやろうとする方には「チャンス」である。交渉次第で、レントは20%は低くなる。時には従来10年リースでないとやれなかったものが、短期5年であったり、20年契約して5年以降で、ビジネスが悪くなれば、3-6か月のNoticeで断ち切り事も出来る位に状況は「借り手」にもってこいである。こんなに「借り手」に取っての魅力的な市場はなかなかやってこなかったので、不動産屋としては「醍醐味」を感じる。
かなりなの強気のお客様でも、小さなビル持ちオーナーは話は聞かざるを得ない。稀な状況である。こんな時に、チャンスと思い、出店するのは今移民で来た方が多い様である。中国や南米系の方以上に、中近東、インドの方の問い合わせもかなりある。「信頼性」という点では中近東は今一つであるが、インドは意外と「契約」の意味合いを知っているので、ある面厳しいが、それなりのビジネス合意というものを知っている様である。
中国人は支払が出来なくなれば、逃げてしまう。約5年前であっただろうか、125丁目でビルを買って、その下にテナントして中華のお店を入れる事になった。場所もハーレムちかくであったので、今一つであったが、4階建てで、$3Millionだったので、お客様がお買いになった。其の時は10年リースであったが、2年3か月でビジネスが拙くなり、夜逃げの感じで、ある日お店がなくなっていた。4か月の未払いであった。似たようなことが数回あるので、中国人のテナントは極力さけていたが、買ってすぐだったので、空けておくのが嫌だとお買い上げの方はやむなく入れてしまい、もうあとのまつりであった。
お店の「契約」は長く続けようという意志は日本人には多いが、他の民族の方々は、「契約」はいつでも破っていいものだという考えがある。そのために法律を悪用して、100店舗を持っていても、そのお店だけしかつぶされない様に、別会社にしておく。ダメになったらそのお店や、会社だけをつぶすと言うように。従来なら他のお店を持っているからという保証?で貸すのに・・・。何時でもやめて良い感覚で会社やお店を作る。この国では段々と【信用】と言う言葉の意味をなさんくなってきているような気がする。
商売、ビジネスは「信用」や「信頼」の上に成り立っている事を忘れてはいけない。自分だけ良いと言う事はない。世の中は「因果応報」であるから、悪い事をすれば、必ずブーラメンで自分にまわってくるというのにである。
車社会のアメリカをみればいいだろうに、5年のアメリカ車より、15年、20年もつ日本車の方がいいのに決まっているだろう。トランプ大統領が幾ら関税をかけても、もうGMやFordは日本車みたいなものは作れないのである。
ビジネスは「長期的」に鑑み、そしてお客様に対して、「信用・信頼」を築く事が一番であるろう。(Sakai不動産)
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