【人生後半の生き方・・・】
昨日は非常に満足感があり、充実していた。早朝の哲学書、テニス、30分のグランドの歩き、食事、20分の仮眠、そうして、日本、アメリカスーパーへの買い出し、奥さんとインドレストラン、休憩、午後2時半からー6時半まで、Barns & Nobel(アメリカのCafe付き大手の本屋さん)で読書と、英語での書き物、帰宅してかーるくサラダ系の食事と明日の具の多い味噌汁作りと明朝の食事とランチの準備、シャツとズボンのアイロン、鞄の中の整理をして、夜というか夕8時半就寝。
週末は大変に楽しい。土曜、日曜日は郊外に住んでいる知己との会合と若い人の相談事・・・等、結構それなりに多忙なり。
自分の一日のシステムを作ると楽しいし、その結果が伴ってくると、「充実感」がある。その時には「生きている!」という「満足感」が出て来て、就寝は穏やかに、かなりぐっすり眠れるのが良い。約6時間して今朝は2時半頃に起きた。トイレは珍しく1回で済んだので、眠りはかなり深い。運動と適度の歩き&奥さんとの食事や買い物、そして何よりの読書3時間半は知的満足感あり。
こういうのを過ごせる晩年は最高と思う。正に趣味の世界に生きている様なもので、「習慣」というシステム造りが上手く行った感じがする。長年、システム作りに苦労して来ただけに、特に週末の充実感や満足感は、ビジネスで金銭を得るより、「生きていた良かった」と思う。
ビジネスでの日々の闘い/週末のバランスが取れて「満足感」「充実感」がある時は人生の「醍醐味」を覚える。この領域になると正に「人生はArtなり!」を実感する。こんな日ばかりではないが、記憶の中にこの「充実感」があると週5日も週末に向けて頑張れる。
この生き方は上智大学の渡辺昇一教授が東大の林学の創始者と言われる「本多静六」教授の生き方を述べられていて、約30年?前に読んだ書物からの学びである。最初読んだ時はかなり感銘を受けた覚えがある。それから数回読み、最近又Youtubeで見かけたりして、懐かしく思い出した。日本の方が書かれた啓蒙書の中では特筆している。是非お読みになる事をお薦めする。我々は若い時は英独米の翻訳書で学び、アメリカにきては原書で読む機会が多かったので、知的な育成においては、満足感が大きい。
日本での教育、特に「徳」と言う事、人に優しく、困っている人を助ける・・・・正しく生きるや日本史、世界史、地理、倫理等、多岐に渡って教えられた「教育システム」、特に放課後の皆でやる「掃除」が一番良かった様に思う。
そうしてアメリカでの、合理的、機能的、金銭、知性の磨き等を習得してきた。これもそれなりに、良かった。残念だったのは幼少期にピアノやバイオリン、絵画等の基礎をしっかりとやらなかったのが悔やまれる。大きくなってのピアノなどはなかなか上手く行かない。
自分が出来なかった分、子供達には自然体でピアノをやらせたらかなりの効果があった様で、勉強疲れの合間のピアノは気分チェンジに凄く効果があったと言っていた。もっとも運よく、若くして大きな家を買う事が出来たと言う事もあるが・・・・。(人生は努力と運であろうか。)
全ては「環境」であり、誰と何処で会い、人生の影響をどういう形で受けるかであろう。そうして良き「システム」を自分なりに学び、それの実践を早く見い出したものが、【人生の勝利、成功】へと導かれるのではないだろうか。そういう意味では【「書物」と「人物」】の出会いが人生を決めて行くと言っても過言ではないだろう。
人生を振り返ってみると中学生/高校生の時に如何に「人生のVision」を描けるかであろう。そうしてひたすら自分が立てた「Vision」や計画に沿って、出来る限りの【努力】をして行くに尽きる。これは後年になって、「本多静六」先生から学んだ。渡辺先生を介しての書であったが、私に大きな影響を与えたかけがえのない師である。正に読書を通して人生の方向性を決めて下さったお二人に「感謝」したい。本当に「有難うございました」と・・・。
*「読書」と「人間」の邂逅こそが「人物」を造って行くのではないか思う。