【人生ー生きるとは「学び」である。】
地球は日新月歩していて日々進化している。立ち止まる事も休む事もない。「小さな一歩」でも弛ゆまずに前進している。これで良いと言う事は無い。それ故に生かされている間は、我々も常に「小さな毎日」の「積み重ね」が必要であろう。
毎日食事する。睡眠する。考える、行動する・・・・幾つになっても私達は「意識」して取り組めば、やる事は幾らでもある。気持ちの持ち方、考え方次第であろうか。
不思議と晩年になってくるとやりたい事が多い。今迄の様に「速さ」はないが、何か目標を設定して、Goalを作れば、人間は目的に向かって歩む事が出来る。
今一番意識する事は「健康管理」である。きちんとした「規律ある生活」であり、「バランス」の取れた食事をし、「適度な運動」をして、Something Newにチャレンジする事であろうか。
今ゆっくりと深く学びたいのは西洋、東洋の「哲学」である。アプローチは異なるが、本質、内容はほぼ同様な物を求めている。「真理」であり、「本質」であり、「法則」である。要は「人間とは何か?」であろう。
人間・自然・社会・お金・・・・・・全てに関連性を持っている。物事を論理的・客観的に見る事は大好きであるが、最近は「松下幸之助」さんの「人間観」は秀逸だと感じる。論理性よりも、「宇宙という法則】をしっかりと理解されている。簡単な言葉であるが、心に響くものが多い。
例えば、若い時の成功は殆ど無意味であり、苦しみや、失敗の数々が中年、晩年に生きて来る。これが本当の人生であると・・・。若い時の成功の傲慢さではなく、多くの人のサポートやヘルプによって「今」の成功があると述べられている。そしてどれだけプライドを捨てて、「頭を下げる事」が出来るかと・・・。
家業の破産で、9歳で丁稚奉公に出され、苦労した事や、大変な時に助けてもらった人の事、優しさ、親切にあった事・・・・。特に歳を重ねて、身体が思うように動かなくなって、人の優しさや親切心に触れた時等は、深く、深く、理解出来、共鳴する事が出来る。
こういった事は、晩年になって凄く理解出来るのである。私は常に「お金」以外はヘルプ、サポートするようにしてきた。貸した「お金」はまず返ってこない。そうして「お金」程怖いものはない。松下さんのお父さんも「お金儲け」にのめりこむ事で、家族が悲惨な目にあわれた。
同様な事は自分の身近でも見てきた。お金は借りない、貸さないが一番であろう。兄弟、子供であってもお金は貸さないと言い切って来た。子供の教育に関しては徹底してお金を費やし、教育環境に配慮したが。息子が自分で独立する時は一銭も出さなかった。ケチ親父とか色々と言われたが・・・。お陰で今は150億程の売り上げがあるそうだ。(大学や大学院を出た後は、息子としてではなく、一実業家と扱ってきた。)
特に米国や日本は資本主義社会である。全ては「お金」と共にある。これをしっかりと理解しておかなくてはならないだろう。お金は貸すのではなく、「差し上げる」と言う気持ちが大切であろうか。
松下さんの書を読んでいて感じるのは。世の中、人間関係・・・お金・・会社経営・・人の大切さ等、会社経営を軸にしながら、多くの真理や法則を理解する事が出来る。読む事ではっとする事や共鳴する事、物事の「深さ」を理解して、まだまだ「学び」が必要だと・・・改めて感じた次第である。