日本からの贈り物としてアメリカ人に何を持って行こうかなと思った瞬間、急に思い出したのが、マジソン街の５０’ｓ（５２＆５３）にある和菓子の老舗、源吉兆庵です。かってはあまり甘くなく、今一つであったと言われていたのですが、最近はもう甘さを抑えるものなら何でもＯＫというアメリカです。心臓病、糖尿病の話はもう毎日飽きるほどＴＶでやっています。Ｃｏｋｅやマクドナルドはもう終わった・・・・・アメリカ文化の象徴、甘さとハンバーグの肉はもう敬遠され始めて７，８年。数年前から猛烈に自然食やサラダバーが流行りだし、自然食専門やオーガニックのスーパーWhole Foodsはもう日の出の勢いです。かってのＡ＆Ｐは破産し、普通のスーパーはもう殆ど人がいかなくなりつつあります。
それで日本食レストランや源吉兆庵といったカロリーが少なく甘みも砂糖が少なく、自然の甘みが売り物のお店はかなり流行ってきます。今は日本の食べ物が太らないという認識で、ニューヨークでは凄い人気です。
源吉兆庵は１８年前にかっての５番街の紀伊国屋書店近くにあり、ほとんどが日本人の旅行者の方々がお買いになっていました。私も当時は若く似たようなアメリカ人弁護士に贈り物としてお持ちしたら、奥様には大評判でしたが、エネルギッシュな旦那さんにはもう少し甘いケーキが喜ばれたものです。去年の感謝祭によばれて、源吉兆庵の「和菓子」を持っていったら皆様「おーー」という感嘆の声です。色、形、見栄えはいいし、甘さも抑えてしっとり・・・・・お茶でもコーヒーでも口にあい、１０分ほどで直ぐになくなりました。色んな方から何処にあるの？どんな御店？と質問攻めでした。
日本の本当の良さが分かるのに１８年の歳月がかかったんですね。人間は歳とともに衰えるのですが、日本の和菓子は歳月が立つごとに見直されているようです。アメリカでも良いもの、物事の本質的なものに惹かれ始めたのでしょうか。
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