「商業不動産ーニューヨークでのオフィスシェア&店舗共同出資の気付き」②
オフィスでもアパートでもシェアはかなり難しく、壊れる事を前提に考えるのが一番でしょう。 これは共同出資してお店をやる時も同様です。日本人は戦前は??皆貧乏でしたから頼母子講という精神があって、共同で何かを一緒にやるというのはよくあり、又文化的に運命共同体で、お互いの信頼関係も抜群によかったので上手くいっていました。
ここ20-30年前は韓国の人達が、野菜屋を始める時ににも同じようなシステムがあり、知り合い同士の信頼関係で、各ブロックが野菜屋という事もありました。又共同経営で比較的成功していたのは、香港から来た人が、中華レストランをオープンする時に株の持ち合いをして、コックさん連中やウェイター等も交じって10人、20人で投資するというのがかなり流行り、中国人は絆が強いなあーと思ったものです。
問題は成功した時の分け前の話がちゃんとなされていない時と別れ話があって去る時です。事業や実業はオープンする前までが90%の労力と資金繰りが全てです。始めてしまえば、誰がやっても同じで、力関係の強い方が、「嫌ならお前、出て行け・・・・・、お金は返さない」と言うのが一般的です。
お互いの資金が十分でない時は、必ず取り決め(契約)をして、結構上手くいった例をご紹介します。
例えば、30万ドルでお店をやるとします。一人は経験がないけど、20万ドルあり投資できます。もう一方料理人のコックさんは経験があり、10万ドルのお金は用意できます。
店をやって儲かっても儲からなくても、50-50にして、一方が辞める時、辞めさせる時は個人保証して5-3年以内に、去る人に支払うと言う事をしっかりと書き込めば、お互いの抑止力となり、簡単には別れられません。
従来の日本式はやめて、もう信頼関係が薄く、浅い日本人ですから、アメリカ式に「契約」するのが一番です。そうして支払いが完了するまで個人保証するという事にするのです。そうしないと一方が会社の名義を黙って変えたり、相手を騙すという事もお互いがやってしまいます。今の日本人は信頼や言葉に重みがないという前提にたって、共同事業を始められる事をお薦めします。(とても残念ですが・・・)