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【物造りは人生の基本】
Fri, May 03, 2024 20:44

【物造りは人生の基本】

最近物事が良く見えて来る、気づきがある・・・・。特に感じるのは、「人間は物造りが好きなのでは・・・?」と言う事である。

アメリカ社会が日本社会を超えていたのは、イギリス系、アイリッシュ系の方々が、近代的な方法で、【知】を生み出してきてからであろう。エネルギーを開発しはじめた1776年頃から、西洋が世界の指導権を取り始めた。

従来のキリスト教・ユダヤ教という、精神的なモラルの基盤に、エネルギーの開発が産業を発展させてきた。この約250年の重みは凄い。モラルと言う精神・倫理観の上にNew産業開発に勤しんできたのであるから、鬼に金棒であろう。

人間は【モラル+知性】の二刀流の兼ね合いが一番上手く行く。モラルもお金を生み出す産業も「宇宙の法則」の理にかなっておれば、必ず上手く行く。どちらかに偏っていると上手く行かない。

1920年代から1975年位のアメリカ社会はこの二刀流のバランスが上手に取れていた。それ故にアメリカは一等国と言われたのであろう。

特に、エジソンやフォード、カーネギー等はアメリカを作ってきたと言っても過言ではないだろう。「物造り」がアメリカ社会を牽引してきた。今もその断片は残っているが・・・・。

「物造り」は人生においても同様に言えるのではないだろうか。働くという事は昨日より今日、もっと良いものを作り出すという概念がある。

ドイツ、米国(イギリス・アイリッシュ系)、日本の3国は物造りに優れている(今迄は)。物造りに秀でている国は、人間として、国家としても優秀のような気がする。

「物造り」はバランスの美であり、新しく創造する力である。時々美術館に行く。特に日々の生活の中で、自分自身がバランス感覚を欠いていたり、感覚がマヒしている時に・・・一流の芸術作品を観ると、時々はっとする。30数年前に画商も時々やっていた時に、Sotheby’sやChristieに良く絵を見に行ったものである。特にピカソの「自画像」を見ていて朝9時半から午後4時過ぎ迄、没頭し、警備員の方に後ろから時間ですよと肩を叩かれる迄、夢中になって観ていた時に、「美術」の素晴らしさを開眼した。

私の美の開眼は「ピカソ」であった。当時オークションでのピカソの「「自画像」は、$5,5Millionであった。「美とお金」と言う事も何時かは書いてみたいと思っている。

話は逸れたが、【人生そのものは美である】という事を理解した瞬間でもあった。創造性・物造りは愉しい。例えば、ラーメン造りで、自分なりの極上物を作りあげると嬉しくて仕方がない。ここ最近10年位になるだろうか、キチンに入るのが愉しい。素材を買い、準備する・・・火加減・・味つけ・・盛り合わせ・・味見・・見た目にも味も良いと本当に気持ち良くなる。何よりも楽しいのは、皿洗いをして、キチン全体を片付ける時である。皿やナイフ・フォーク、茶碗、お箸を綺麗に拭き上げ、終わりにキチンや床が掃除され、整然として綺麗になった時に、凄く満足感がある。

作る・盛り付け・食べるよりもキチンを整然とする時こそ、【完成車】を作り出したような気分になる。それ故に、【人生は美】であるという事が理解出来る様になった。

ラーメン造り、朝ごはん造りにも美を感じるものがある。物事に取り組むとは、バランスの取れた最高の【美】を、創り出す事ではないだろうか。